見なかったことにして☆

宇佐羽えあ誕生日記念福袋に入っていた
CCさ○ら 制服風コスプレ衣装のご紹介…



…をしようと思ったのですが、しょっぱなから話が脱線して何だかおかしなことになったので、番外編です。

せっかく書いたのでとりあえずUPしますが、ひとつも面白くないので、スルー推奨。たぶんしばらくしたら消します。

ちゃんとした衣装紹介の記事はこの後書く予定です。




カードキャプターさくらにはちょっとした思い入れがあり、福袋に入っていなかったら別途購入しようかなと思っていました。お店の人には何も伝えていないのですが、偶然にも福袋に入っていて驚き＆超ラッキー！

人によっては重く感じるかも知れないので、かるーくかるーく流してほしいのですが、いまは亡きジジの実兄がCCさくらのマニアだったんです。若い頃のジジはどちらかというとDQN寄りの人間で、盗んだバイクで走りだす系のどうしようもない人だったので、アニメ見る人とかフィギュア集める人とかマジ気持ち悪いと思っていました。なので、興味ないっていうのにグイグイ勧めてくるのがウザく、考え方も合わない兄とは大ゲンカして絶縁状態だったのです。

お互い連絡先すらわからない状態になってから何年も経ったある日、母親からの連絡で兄が自殺したことを知りました。兄と仲の良かった親類の話によると、突発的な話ではなく、1年も前から計画していたらしく、加入後1年以上経てば自殺でもおりる生命保険に加入し、預貯金もきっちり1年で使い切るように調整し、死んだ翌日には発見されるよう「ちょっと庭の手入れを手伝いにきてくれ」と親に連絡していたのです。
（兄は庭付きの一戸建を購入し一人暮らしをしていました）

なんかこうして書いてみると安いミステリー小説みたいな流れですが、実は犯人は○○だった！！とかそんなオチは全然なく、「保険金は遺品整理と墓立てるのに使ってくれ」との遺言どおり、ちょうどそのくらいで使い切る程度のお金しか残らなかったので変な争いもなく平和なものでした。

兄の残りの遺言は「やりたいことは全部やった！行きたいところにも全部いった！空を飛びたいという夢も叶えた！だから死ぬ」というあっけらかんとしたものでした。私からするとただのアニメ好きのオタクな兄だったのですが、世間一般のオタクのイメージとはかけ離れた人間で、週末は筑波サーキットに通ってバイクを走らせているからレースが趣味なのかと思えば突如「空を飛びたい」とか言い出し、単身渡米したかと思うと半年後にヘリのライセンスを携えて帰ってきたり、「インドに行くと価値観が変わるらしい」とつぶやいたかと思うと翌週にはインドにいたり、そう思いきや日本で会社を設立していたり、いったいいつアニメとか見ているのかよくわからないほど精力的でアクティブなオタクでした。ジジは大嫌いでしたけど。

で、遺言のひとつで「ちょっと恥ずかしいけど処分は任せた」と任せられたのが兄のコレクションルーム。6畳もあるかないかくらいの部屋いっぱいにずらりと並ぶフィギュアフィギュアフィギュア、天井を超えて屋根裏にまで積み上げられたLDBOXにエロマンガ。そんなものを丸々一部屋そっくりそのまま残していきやがったのです。全部業者に任せて処分しても良かったのですが、まぁこれでも一応血を分けた兄弟だから、どんなアニメをコレクションしていたのか、少しくらい見てやるか、と比較的抵抗の少ないガンダムやボトムズのLDBOXを視聴しはじめたのが、そもそものはじまり。

当時、ジジには嫁さんがいたのですが、ガンダムのLDBOXを大量に持ち帰ると嫁さんの目がキラキラ輝き出したのです。「カミーユ(※)って素敵よね…」と嫁さんはうっとりした表情で語り出します。おいおい、嫁さんがガンオタとか知らなかったよ…。
※Zガンダムの主人公の名

そんなこんなで、ゆっくり見ていこうと思っていたZガンダム全50話（実に連続17時間！）を一気に視聴させられることになり、これだからオタクは嫌なんだ…とか思いつつも、ファーストガンダム、ZZガンダムまで視聴しきるころにはすっかりガンダム脳に侵されてしまっていたのでした。

…がしかし、美少女系のアニメは別。兄の遺品の中には「ああっ女神さまっ」とか「カードキャプターさくら」といった可愛らしい女の子の描かれたLDBOXが山ほどありましたが、そちらは手に取ることもせず、処分してしまいました。特にCCさくらはLDだけではなく、様々なグッズがあったので、きっと思い入れの深い作品だったのだろうなぁと一瞬思いはしたものの、結局ポイポイっと捨ててしまいました。

それから十数年の月日が経ち、まさかジジ自身が兄以上にアニオタでエロゲオタでネトゲ中毒でラブドールマニアなド変態になるとはまったく想像すらできずに。

エロゲとかアニメとかにのめり込んでいった理由もまた色々あるのですが、更に長くなってしまうので、とりあえず割愛するとして、



ラブドールを隠しているクローゼットの中に







と遺言代わりに貼り紙しておこうかと、ワリと真剣に考えるジジでした。