布製ラブドールの首可動範囲を手近な素材で改善してみる
布製ラブドール(幸福人偶、リップロップ、さくらドールズ)の首の可動範囲については皆さん試行錯誤されているようですが、ぼくも最近お迎えした個人作家さんのドールからヒントを頂き、簡易改造を試してみたので、ちょっと紹介してみたいと思います。
野菜カレー式ジョイント
まず、首の可動範囲について話すとき、HN:野菜カレーさんのジョイントについて触れないわけにはいかないでしょう。
可動範囲はもちろんのこと、金属加工の精度、グリップ力の低下対策など、とても高いレベルにまとまっています。実際、我が家に遊びにきた芸術家の方(主に金属加工した美術品を作成)など、このパーツを一目見て「そう、これが日本人の仕事だよ!」と絶賛したほど。
ただ、問題点がないわけではありません。
ええ、もちろんお気づきだと思いますけど、普通の人には真似できないということw
ぼくは幸運なことにツイッターで野菜カレーさんと交流させて頂き、このパーツを分けていただくことが出来ましたが、非売品ですので、普通は入手できません。またこのような高精度な加工を一般人が真似できるとも思いませんw
それから、あえて重箱の隅をつつくような指摘をするのであれば、頭の上下稼働と左右稼働を切り替える際、ジョイントを90度回転させる必要があります。いわゆるカメラの3WAY雲台のような動きと言えばわかりやすいでしょうか。自由雲台のようにはいかないということ。
つまり、その際に布と擦れて布にダメージを与える可能性があります。まぁ丁寧に扱えば良い話ですがw
WANTA DOLL S3のジョイント
さて次に、先日お迎えしたばかりの個人作家さん(HN:わんたさん)のドールについてです。
今後も販売予定があればがっつり紹介して読者のみなさまを沼へ誘いたいところですが、残念ながらこちらは一点物のドールさんなのでこのブログでは詳しく紹介しません。全身がアイデアの宝庫で、布製ラブドールの到達点ではないかと感じるレベルなので、ぜひ製品化してほしいくらいなんですけどね…。この性能ならウン十万出しても惜しくないという人は少なくないハズ。しかしそれでも割りに合わないだろうなぁ…。なにしろ製作期間6ヶ月の超大作だもの。
ともあれ、ここでは首ジョイントについてだけ軽くご紹介。
この写真だけでもう言わんとすることは伝わると思いますが…そう、頚椎が再現されているのです。
いやぁー…この発想はなかったわー…。
一応、幸福人偶の最新ボディでは首の可動範囲はかなり改善されているようなのですが、ちょっぴり求めているモノとは違う気もするんですよね。(下記、ドールCollectionさんのツイート参照)
実は今の骨組みはもうこの問題を解決しました。XD pic.twitter.com/RoCzv2uZ9D
— ドールCollection~3月の北海道旅行 (@LoliconEX) December 24, 2019
そう、改善されたのは首の根本。でも、人間のそこは動かないですよね…?w
実物を触っていないので下手なことは言えませんが、もう少し上の部分が稼働したほうが良いかも、と感じました。
ゴリラポッドで首の可動範囲を改善してみる
…と、いうわけで前置きが長いワリに対した改造じゃないんですけど、比較的入手が楽そうなゴリラポッドでなんちゃって頚椎を再現してみました。
さて、こちら何の変哲もないゴリラポッド(カメラ三脚)でございます。
だいぶむかーし、おそらく2012年頃に購入したモノで、こんなふうにマグネット脚を活用して、フロアライトにくっつけて使用していたりしました。
WANTADOLLの頚椎を見たとき、まっさきにこのゴリラポッドの脚を思い出したわけですが、はてさて、それをM16ボルトにどう付けようかと悩みます。
ツイッターではボンドなどで水道管(フレキシブルパイプ)にM16ナットを付けている方もいましたが、手元にM16ナットなんて便利なものはありません。
がしかし、このゴリラポッドはクイックシュータイプなので、シューを外すと台形のスリットが現れるんですね。

んん? これM16ボルトにひっかかるんじゃね…? と思ってひっかけてみたところ…
三脚がM16ボルトにひっかかったwww
プラ製の台形スリットなので、多少大きさが合わなくても差し込めるんですねー。とはいえ、そんなに強度は高くないので、激しい動作(意味深)にはとても耐えられないでしょう。すぐ外れます。
ただ、ちょっとした撮影くらいになら使えそうな感じ。
ゴリラポッド、やるじゃん。
ゴリラポッドで首の可動範囲を改善してみる動画Ver.
「揺れ」について言葉と写真だけでは伝わりづらいかと思い、動画にしてみました。
まとめ
- 布製ラブドールの首の可動範囲には若干不満がある
- 有志が発泡スチロール球や、金属パーツなどで改造をしている
- 個人作家さんのドールを見て、ゴリラポッドの脚が使えるのではないかと思った
- ただの偶然だけれど、クイックシューのスリットがM16ボルトにちょうど合ったので接続自体は簡単だった
- ゴリラポッドのグリップ力はさほど強くないので激しい揺れ(意味深)には弱いかも
ぼくではこの程度が限界ですが、M16とカメラネジの変換パーツ(あるのかどうか知りませんが)を使ったり、器用な方ならここから更に発展させることも可能だと思います。
発泡スチロール球のほうが簡単じゃないかと言われたらそうかも知れないんですけどw なにしろ近所で発泡スチロール球を売っているところがなく、通販で買うのも送料もったいないかなぁと思ってまだ試せていませんw
とまぁ、思いつきでやってみたら、思ったよりうまくいったので記事にしてみただけのお話ですが、最後までおつきあい頂きありがとうございました m(_ _)m