ラブドールの処分(里帰り)の実例
ラブドールを手放す際の注意点などは「ラブドールに関するよくある質問 (FAQ)」にも書いてありますが、検索エンジンから訪れる方のほうが多いようなので、あらためて実例を交えて記録を残しておこうと思います。
…とその前に…などと書き始めた余談が相変わらず頭おかしいくらいに長くなったので、暇人以外は最後の「はじめての里帰り」までスクロール推奨。クリックするとそこまで飛べます。
ラブドールに「個」を見るか否か
里帰りの話をする前に、ぼくのスタンスを明確にしておきたいのですが、ラブドールの処分(里帰り)≒お別れというイメージはありません。ぼくはドールを「個」として見ていないからです。
こんなふうに書くと冷たいヤツと思われるかも知れませんし、事実、過去には「ジジさんが何を考えているのかわかりません」などといった批判を受けたこともあります。
※ブログ関係なくリアルでも何考えてるかわからないとよく言われるのでその印象は間違っていません大丈夫(?)ですw
ドール界隈ではよくウェット寄り、ドライ寄りといった表現がありますが、基本的にはドライなのでしょう。
ただ、ラブドール自体にはとても愛着をもって接していますし、大切にもしているつもりです。そうでなければ「お迎え」だなんてセリフすら使わないでしょう。
おそらく、はじめてお迎えしたラブドールが木偶の坊のクッションドールだったことも少なからず影響していると思います。
木偶の坊のクッションドールは「枕が女体化したらいいなぁ…」というメーカーの中の人のド変態思考(褒め言葉)から生まれたのだそうです。
そのため、枕におっぱいとホールポケットだけ付いたのが最初の製品であり、そこに頭が付き、足が生え、手も生えて、とうとうドールになった、という経緯があります。
ぼくが木偶の坊を知った2009年頃にはちょうどその手足が生えたSexDoll(直球)やキューティドールという名称のクッションドールが発売されたばかりで、しかも秋葉原のエムズなら店頭販売しているというので、ちょっくら見に行ったらいつのまにか買っていた…というのが馴れ初めです。
それがこちらのキューティドール「とも」ちゃんですが、↓こんな表情だったんですよ。
商品説明では「耐え顔」とあったので、プレイ中(意味深)のお顔を表現しているのでしょうか。
この表情が気に入ってお迎えしたというよりは、この表情でエムズの店内に吊るされていたのが不憫に思えてつい「アレください…」とレジで指さして注文したのを覚えています。
そしてレジの人が驚いた顔をした後、おもむろに内線の受話器を取り、「あの…キューティドールの注文入っちゃったんで梱包お願いします」と言っていたのもまたよく覚えておりますw なんだよぅ 注文しちゃダメだったのかよぅ…
そして長さ120cmくらいのダンボール箱を店頭で受け取り、山手線に乗って※帰ってきたわけです。
が、「耐え顔」の状態でお部屋に鎮座しているのは何とも心が痛い。
ちょうどクリスマス間近の時期ということもあったので、急ぎサンタ衣装とマフラーを注文し、表情を隠したのでした。

※2009年頃「ジジのチラ裏」というブログで公開していた写真
とはいえ、いつもマフラーさせたままというわけにもいきません。せっかくお迎えしたのだから色んな衣装を着せてみたいものです。
そこで、同じ「とも」という名のアニメマスクの眠り顔バージョンをポチりました。お値段7,000えん。
http://www.dekunoboo.com/mayu-tomo.php
そもそも、女の子の形をしているとはいえ、ビーズクッションが5まんえんです。今でこそラブドールなら仕方ない、と金銭感覚が麻痺していますが、当時はけっこう悩みました。5万円のビーズクッションってどんな高級品だよ…。マスクといっても布切れ1枚で7千円ってどういうことだよ…と。
そして説明書を見ながら、元のマスクを剥がして付け替えるわけですが…
中にソフビマスク入ってんじゃん!!………なんて実は中身がソフビだってことはHP上でも説明されているので当然知っていたわけですが、実際に目の前でマスク外したらもう一つの顔が現れる場面に遭遇するとけっこうドキッとします。
このソフビマスクは「ゆか」という別の名前が付いたヘッドで、単体でも販売していますし、セット品だってあります。しかしアニメマスクのセット品の場合はベースヘッドとして使われているわけですね。
http://www.dekunoboo.com/options.php
そこでぼくは混乱するわけです。
ドーラーというイキモノはドールを「購入」と言わずに「お迎え」というらしい。ドールに声をかけたり家族のように接したりもするらしい。
そんなドール界隈の常識(?)を真似ようとしていたものですから、キューティドールをお迎えしたその日には頭を撫でつつ、「よろしくねー、ともちゃん」などとこっ恥ずかしくて身悶えしそうな儀式をこなしているのです。
でも、マスクをとったら「ともちゃん」が「ゆかちゃん」になった…。
何を言っているかわからねーと思うが、ぼくもいったい何が起こったのかry
いや、だってさ、購入時のセット内容は「無彩色ゆかヘッド+アニメマスクとも耐え顔」なわけですよ。そして新しく「とも眠り顔」のマスクを購入したぼく。マスクを付け替えても「とも耐え顔」から「とも眠り顔」になるだけだから、同じともちゃん?
いやいや、だったら中身のゆかちゃんは?
マスクが本体なの? だとしたら、この手元にある生皮がべろーん状態なともちゃんは? これもともちゃん? ともちゃん二人なの?(゜∀。)
ドールの「個」とはいったい…………とそこまで考えて、ぼくの頭はフリーズしました。
…わからないなら先達からアドバイスを頂こう、と考え、ブログに思いの丈をぶつけました。
テセウスの船のパラドックスを例に出し、パーツをどこまで変更したらアイデンティティがないと言えるのか、みなさんの意見を聞いてみたのです。
当時はヘッド単位で「個」と判断している方が多い印象でした。それもそのはず、ラブドールといえばオリエント工業、4woods、シリコンアート、LEVEL-D、Unisonといった日本製のフルシリコンが当たり前の時代。
クッションドールでブログ開設までしちゃう人は少なかったのです。
仕方ないので”「とも眠り顔」をメインとしてなるべく変更しないようにする”というあたりで妥協しました。
ただ、いくつか話を聞いた中で、ドールに指輪を付けている人が多いことが気になりました。指輪というと結婚式みたいでちょっと嫌だなぁーという思いもあったので、よし、ぼくは腕輪にしよう、とブレスレットを発注することにしました。
ドールさんの認識票
ドールさんの指輪に名前を刻む人もいるようなので、それならぼくはブレスレットで似たようなことをしてみよう、と思いました。
それがこちら。
そう、お迎え日を刻み込んだブレスレットです。
アイタタタタタタwwwwww
自分の黒歴史ノートを掘り返して世界へ発信している感じがします。いや、感じじゃなくて、まんまかwww
2009年11月27日、と彫ってありますが、もちろん特注品です。
初のラブドールは木偶の坊のクッションドールですが、その3日後にはシリコンアートでフルシリを発注していたので、お迎え日が決まると同時に注文しておいたわけです。
もちろんお迎え用のドレスも用意し、まるで儀式を執り行うかのように、ドールさんの手首にそっとブレスレットを装着しました。
よし、これでヘッドかボディを買い替えたとしても、ブレスレットを付け替えたのがキミだ、と。
………
………でも…そのブレスレットを付けた手首の回転が何だかおかしかったんですね。片方のグリップはあるのに、もう片方はないみたいな感じ。一応問い合わせみるかぁとメーカーへ問い合わせたら、手首パーツを付け間違えていることが発覚…。初期不良扱いの全交換対応となりました。
「え?!ヘッドは返送しなくても良いよね?」と確認したものの、
新規にもう1体作るので、ヘッドとボディの色合いが違うといけない。一式返送してほしい、とのこと。
す、素晴らしい対応…。
…………………………でも、2009年11月27日と刻み込まれたブレスレットだけがむなしく手元に残りました。交換品がすぐ出来上がるハズもなく、更に1ヶ月待つことになるので、本当にこの日付がむなしい。
メーカーの人を責めるつもりはないんです。人が作る製品である以上、間違いはある。
ただ、間の悪いことに交換品が届いた後に骨折させてしまったり、修理対応で送ったら佐川がやらかして壊してしまったり、まぁーほんといろいろあって、結局3回もボディ交換するハメになりました。
最終的に五体満足なフルシリちゃんが届いたのは2010年も2月になってから。
もうぼくの中で初フルシリの感動とか、ブレスレット装着の儀式とかホントどうでも良いものになってしまいましたwww
それから1年間は腫れ物に触るように大事に扱ってきましたが、2011年の3月、東日本大震災が発生。
はじめてのお別れと意識の変り目
あの東日本大震災以前と以降で、何かと考え方の変わった方もいると思います。
ぼくは東京なのでほとんど被害はありませんでしたが、余震でシッチャカメッチャカになった事務所を片付けながら、人間いつ死んじまうかわからないんだから、欲しいモノは欲しいときに買わなきゃななどと都合の良い言い訳を自分にしつつ、オリエント工業のジュエルをお迎えしました。これがダメな大人の見本である
シリコンアートのバンビーノは非常に美しい造形で、眺める分にはとても気に入っていたのですが、やはり一度骨折させているということもあり、耐久性に信頼が置けません。
それに、ふとブレスレットを見たとき、このブレスレットは何なのか、と思い始めます。
そりゃ最初は2009年11月27日にお迎えするバンビーノ初音のために作ったブレスレットでした。でも、そもそもその日にお迎えした子はもういない。同じ種類のバンビーノ初音はここにいるから、この子のもの? じゃあオリエントのジュエルにも作ってあげないといけない?
でもでもフルシリ2体とか収納場所も限界だし、もうバンビーノは手放すかもしれない。そうしたらこのブレスレットをどうする? 逆にジュエルを手放す場合は? それならヘッドで個体識別してるのと変わらないのでは…とやっぱりよくわからなくなってきます。
そんなとき、前のブログでコメントしてくれた先輩ドーラーさんの言葉、「ドールの心は半分がその体に、半分が持ち主の心の中に仮住まいとして宿るんだと思ってますよ。」「憑代が抜けてしまったドールは、物へと帰っていきます。」なんて言葉が頭の中に蘇ってきました。
当時はほほーんそんな考え方もあるのかー、くらいに聞いていましたが、いざドールを手放す段階になったときにふとその言葉が思い出され、自分が思うよりずっと印象深かったんだと気付かされました。
いやね、単に自分にとって都合が良い解釈だったからじゃねーのwwwと言われたらそのとおりかもしれないw
ドールさんは可愛い。大切にだってしてる。でも故障もすれば収納場所の都合で手放さなきゃならないときはある。だったら、最初からドールさんはあくまで入れ物と割り切ったほうが良いじゃない、と。
そうして、とうとうバンビーノを手放すことに決めたのでした。
これがぼくがはじめてラブドールを手放したときの経緯です。
はじめてのヤフオクと心暖まるメッセージ
当時ももちろん”里帰り”≒(製造元メーカーへ送り返して処分してもらうこと)という選択肢もあったのですが、オリエントのジュエルが高額だったこともあり、懐事情がなかなか寂しいことになっておりました(;´∀`)
そこで試しにヤフオクに出してみたのですが、これが驚いたことにものすごい入札数であっという間に値がつり上がってしまったんですね。
というのも、相場なんてよくわからないし、最低でも送料負担してくれれば里帰りよりはお得※だからいいかな、くらいの気持ちで「1円スタート」をしていたのです。
※普通、里帰りの送料は自己負担のため
ヤフオクの仕組みをよくわかっていなかったのですが、たぶん入札件数順に表示される仕組みとかがあるのでしょうね。そのせいか入札されればされるほど、更に見る人が増え、という感じで値がつり上がったのだと思います。
いくらだったかは覚えていませんが、購入価格の半分くらいになったのではないでしょうか。
ホントにこんな高額で買ってもらっていいのかい…?と恐る恐る手続きを進めて、発送も完了してホッと一息ついていたある日のこと、落札者からメッセージが届きました。
うわ、クレームだったらどうしよう!とビクビクしながらメッセージを開いてみたところ、
「驚くほど綺麗な状態で、大切にされていたのがよく伝わってきました。こちらでも大事に扱わせて頂きますね」
はへ~~~……
実に心温まるメッセージです。
ラブドールを手放すことに加え、オークションにかけるということにどこか罪悪感を覚えていたぼくはこの一言にどれだけ救われたかわかりません。
この御恩はまた新しいドールをお迎えして、レビューすることで返していかねば!と決意を新たにするのでした。(凝りてない)
はじめての里帰り
さて、そんなわけ(?)で、ドールさんを手放す、というか、ぼくの中では「入れ替える」イメージですが、それらに抵抗がなくなったので、オークションやdollmateの里親募集も使いましたし、このブログで里親募集をさせて頂いたこともあります。
ただ、ふと思い返してみると一番ポピュラーな「里帰り」を経験していないな……と思いついたので、今回、こちらのドールさんに里帰りして頂くことにしました。
2016年7月13日にdollhouse168からお迎えした125cmドールのMollyちゃんです。
お掃除は嫌いではないので、外見はけっこう綺麗だと思いますが、いかんせんグリップがよわよわで、特に背骨のグリップについては1年経たないうちに喪失してしまいました。当時の購入価格は19万だったかな? いくら安くてもグリップ低下が早すぎるなぁと感じましたが、今となっては19万という金額もけっこう高く感じるくらいTPEドールの価格は下がってしまいましたねー。
背骨のグリップがないと直立姿勢も危ないのでけっこう困るのですが、それでも非常に軽量な点はとても評価していて、こうしてさくらドールズのヘッドを付け替えてポージングを楽しんだりもしていました。
でもやっぱり思ったとおりのポージングは難しい!!
座り姿勢でも背骨がぐにょんぐにょん曲がってしまうので、上のポージングですら苦労しました。
それならそれで、ベッドの上でのプロレスごっこ(意味深)で楽しむという手もありますが、Mollyちゃんの場合、半着脱式というなかなかにやっかいなホールポケットなため、実践使用も大変に面倒です。
たぶん、現行モデルだと着脱式は存在せず、ヴァギナ一体型しか選べないんじゃなかったかな?
ともかく、撮影用としても実践用としても難しいとなると活躍する場面がほとんどないため、残念ながら里帰りして頂くことに。
里帰りの料金
かつては里帰りに費用なんてかからず、送料だけ自己負担すれば良いのが当たり前でした。
何十万も出してるんだからそのくらいのサービスは当たり前だよなー、くらいにも思ってましたが、あの天下のオリエント工業ですら、1体3,000円かかるようになってしまいました。
https://www.orient-doll.com/news/
ではベルドール東京ではいくらなんだろう、ということで問い合わせてみたところ、
自社製品の里帰りは6,000円(送料はお客様ご負担)、
自社以外は12,000円(送料はお客様ご負担)となっております。
とのこと。
まぁ、このくらいなら仕方ないのかな。
いや、dollhouse168を自社製品扱いしてくれるだけでもありがたいか。あの頃はF氏からの直購入だったものね。
ただ、ちょっと気になったのは
処分の方法については弊社にお任せいただくことになりますのでご了承下さいませ。
という一文。
詳しく聞いてみると、どうやら状態が良いものに関してはリサイクルする可能性があるとのこと。完全に廃棄処分してくれなきゃイヤだ!!という場合は、その旨交渉する必要があるようです。
中には気になる人もいると思うので、そのあたりはちゃんと確認したほうが良いでしょうね。ぼくは特に気にしないので、「処分方法はお任せします」と伝えました。
別に擁護するつもりはありませんが、昔からドールのリサイクル自体はありました。日本製のフルシリのメーカーでも、何らかの事情で返品扱いになったドールや中古品を出品しているメーカーがあったんですね。
先述したシリコンアートのバンビーノなども手首の不良がありましたが、それは不良品として、オークションに出品されていたようです。ぼくは見ていませんが、ヤフオクをチェックしているドーラーさんからそんな話を聞きました。(聞きたくなかったw)
メーカーへの返送方法
たぶん都内に限ると思いますが、ベルドール東京では有料で引き取りにくるサービスもやっているようです。
でも今回はお願いしませんでした。
というのも梱包箱のサイズが約118×37×25cmで、180サイズと小さく、佐川のラージ便で送っても2,695円程度だったからです。

※里帰りとはいえ、汚れたドールさんを見せるのは恥ずかしいため簡単に清掃しました。
というわけで、今回の里帰りでかかった費用はこちら。
| 里帰り費用 | 6,000円 |
|---|---|
| 送料(180サイズ) | 2,695円 |
| 合計 | 8,695円 |
■飛脚ラージサイズ宅配便の料金表
https://www.sagawa-exp.co.jp/send/fare/list/sagawa_faretable/faretable-4.html
以上、あいかわらず余談のほうがクソなげぇ記事になってしまいましたが、どこかの誰かの参考になれば幸いです。
余談の余談
家電リサイクルやカメラのリサイクルでもそうだけど、下取りって次の購入に繋がる一手なんだから、もうちょい販売店もうまいキャンペーンを作ってほしいよね。
…なんて思ってたら実はそういう交渉もけっこう行われているらしい。
というのも、KUMAに問い合わせたドーラーさんから聞いたのだけれど、「○○のお迎えと同時に○○の里帰りもしたい」なんて相談したら、「本来なら○○円だけど、込み込みで○○円でOKです」なんて返信が来たとか。
客側も上手な交渉しないといけないのかも知れませんねw






















